FWは点を取るだけが仕事じゃない! 周りをいかし、味方を助けるポストプレーの重要性とは
2017年07月27日
サッカーエンタメ最前線FWの仕事というと真っ先に思い浮かぶのは得点を奪うことでしょう。しかし、サッカーで大切なのは自分が点を取ることではなく、チームが勝つことではないのでしょうか。チームが勝つためには自分が点を取れなくても、周りをいかすプレーが大事になってきます。今回はチームを勝利に導くポストプレーの重要性について考えます。
文●前田快/ジュニサカ編集部 写真●Getty Images
サッカーは常に攻撃をしているわけではありません。相手に攻め続けられる時間帯もサッカーにはあるでしょう。格上のチームと戦うときはなおさら攻撃の時間は少ないです。味方が必死に守ってつないでくれたボールを簡単に奪われてしまうのはチームをさらに厳しい状況に追い込んでしまうかもしれません。
相手に攻め込まれていてFWにボールが入る場合、前線にはFWしか残っていないという場面が少なくありません。そのような場面では、低い位置でドリブルを仕掛けたり、無理にシュートを打とうとして相手に簡単にボールを奪われるのではなく、体を張ってボールをキープすることがとても重要になってきます。
また、ポストプレーはただ相手に体をぶつけていればいいというわけではありません。周りの状況を常に観察し、ワンタッチで味方にパスをするのか、味方が攻め上がってくるのを待つためにキープするのかといった状況判断を、相手DFからのプレッシャーがかかった状況でしなければなりません。
状況判断能力に加えてトラップやパスの技術もポストプレーには求められます。相手を背負った状態でトラップするためにはとても高い技術が必要です。普段の練習からプレッシャーを受けた状態でのトラップを練習してなければできません。そして、相手を背負ったままトラップし、味方にパスをするときもダイレクトパスの技術やヒールパスを選択するというアイディアなど多くの要素がこのポストプレーには絡んできます。
このようにポストプレーは決して派手なプレーではありませんが、様々な技術が必要であり、味方をいかしチームを助けるという点でとても大事なプレーとなっています。
ポストプレーが特に上手い選手としてアーセナルのオリビエ・ジルーとバイエルン・ミュンヘンのロベルト・レバンドフスキが挙げられます。特にジルーはフランス代表において、チームのエースであるグリーズマンをいかすポストプレーで大きくチームに貢献しています。
彼らはボールをもらうときに、相手とボールの間にしっかり体を入れています。相手が体を寄せてもボールを奪われないようにするためには体全体でキープする必要があります。相手が取りにくい位置にボールを置くことも重要な要素の一つです。
ゴールに近い位置でボールをもらうということはそれだけチームがゴールを奪うチャンスでもあります。彼らはただボールをキープするだけではなく、ダイレクトプレーで相手DF裏にボールを出すなどしてゴールをアシストしています。
1人で試合を決める力はFWとして重要な能力の一つですが、チームを勝利に導くという意味では周りをいかすポストプレーは同じくらい重要なスキルでしょう。
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