「テストに落とされ続けた」少年時代。グリーズマンはどんな”武器”を手に入れ、進化していったのか?
2018年07月06日
サッカーエンタメ最前線
【13歳のときにレアル・ソシエダの下部組織に入団】
グリーズマンはただ上手いだけではない
トップチームでデビューしたのは18歳のとき。プレシーズンのツアーに参加して4試合で5得点を決めてトップに残ると、レギュラーの左ウイングが負傷したためにポジションを得ている。開幕するとそのままレギュラーポジションを確保した。試合を重ねるうちに体格も出来上がってきた。
身長は175センチとあまり伸びなかったが、俊敏な動きと無駄のないテクニック、ゴールセンスを発揮。ソシエダでの活躍でビッグクラブからのオファーも届くようになり、2014年にアトレティコ・マドリーに移籍した。
アトレティコではディエゴ・シメオネ監督の指導の下、攻撃力だけでなく守備力を向上させている。セカンドトップがベストポジションだが、左右のサイドハーフもこなせる。グリーズマンはただ上手いだけでなく、チームの一員として機能できることに強みがある。
アタッカーとしては万能だ。得点力は図抜けていて、裏へ抜け出すこともクロスボールをボレーやヘディングからゴールすることもできる。パスも上手いしクロスも得意。MFとGWをリンクするプレーもできる。左利きだが右足も使いこなす。
グリーズマンがフランス代表のエースになったのはユーロ2016だった。わずか2年前である。大会途中からオリビエ・ジルーの1つ下のポジションが与えられ、水を得た魚のごとく躍動しはじめた。大会6ゴールは最多、最優秀選手にも選出された。
現在のフランス代表は才能の宝庫だ。速さならキリアン・エンバペ、ウスマン・デンベレ、キングスレイ・コマンがいる。高さと強さならオリビエ・ジルーがいて、得点力のあるアンオニー・マルシャル、アレクサンドル・ラカゼットもいる。だが、フランスのエースはグリーズマンだ。速さ、強さ、シュート力で必ずしも一番ではないが、総合力ではベストなアタッカーなのだ。言い方を変えると、インテリジェンスとセンスがある。
≪グリーズマンのプレー集≫
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