地方クラブの現状を探る。今、何が問題になっているのか?

2018年10月11日

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9月特集(改めて考えたい「4種年代」の問題点)では関東在住の指導者同士で座談会を実施し、ジュニア年代の問題点を挙げていった。だが、地方クラブに目を向けてみると、また違った課題が浮かびあがってくる。そこで今回は福井県越前市を中心に活動している大虫フットボールクラブの代表・山崎誠氏に「地方クラブの現状・在り方」をテーマに取材を敢行。山崎氏の言葉から地方クラブの”現実”を紐解いていく。グラウンド、サッカー進路…今、地方で起こっている問題とは。

【前編】地方クラブの今――。”県内3冠”の町クラブ指導者が考える「チームの育て方」

取材・文●中澤捺生 写真●佐藤博之、Getty Images


QINGYUAN, CHINA - JUNE 14:  A view of some of the 50 pitches at the  at the Evergrande International Football School on June 14, 2014 near Qingyuan in Guangdong Province, China. The sprawling 167-acre campus is the brainchild of property tycoon Xu Jiayin, whose ambition is to train a generation of young athletes to establish China as a football powerhouse. The school is considered the largest football academy in the world with 2400 students, more than 50 pitches and a squad of Spanish coaches through a partnership with Real Madrid. (Photo by Kevin Frayer/Getty Images)

地方で起きている問題にも目を向けなければならない

 地方クラブでは今、どんな問題が起こっているのか?

 そんな疑問が浮かんだのは、9月特集(改めて考えたい「4種年代」の問題点)の企画で実施した関東在住の方を中心とした指導者座談会のことです。

 この季節、関東周辺ではジュニアユースのセレクションや体験練習会が数多く開催されています。そのため、FC大泉学園代表の小嶋快氏が指導者座談会6(育成、指導者とは。4種、3種、2種と続いていく問題。解決策は…?)で「選手がクラブの試合や練習に参加できない」「選手がチームの練習に集中できない」そういった問題がチームで起きていると話していました。

 私は上京する18歳まで福井県という、自然豊かな、いわゆる”田舎”で育ってきました。ふと、自分の記憶を呼び覚ましながら、この問題を考え直すと「そもそも福井ではセレクションは開催されない…そもそもジュニアユースチームが少ない」そんな疑問が頭に浮かびました。

 おそらくこの問題は福井県だけの問題ではないでしょう。では関東や関西とは違う地域では、どんな問題が起こっているのだろうか…。指導者はどんな悩みを抱えているのだろうか…。そういった思いがふつふつと沸きあがってきたのです。

 地方で起きている問題に目を向けなければいけない。指導者座談会を通じて、改めてそう感じました。

 そして、9月の長期休暇で地元の福井県に帰省した際に昨年、全日本少年サッカー大会に出場した大虫フットボールクラブの代表である山崎誠氏に取材を実施。前編(地方クラブの今――。”県内3冠”の町クラブ指導者が考える「チームの育て方」)では「大虫フットボールクラブ」の話が中心になりましたが、後編では福井県ならでは問題についてお話をしていただきました。

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