シュツットガルトアカデミーが大切にする4つの考え方。「解決策を自分たちで見つける」育成方針とは?
2023年06月28日
育成/環境シュツットガルトアカデミーにある4つの考え方
シュトゥットガルトのアカデミーには4つの考え方があるという。「彼らがどのように物事を感じるか、彼らがどのように動くのか。そして、考えるのか、学ぶのか」を大事にすることで、プレー面でも、プレー以外の部分でも選手たちの成長を促している。
グループリーグ初戦で対戦した鳥栖は近年、各年代で結果を残しており、トップチーム同様にシステマチックに連動していた。一方でシュトゥットガルトの選手たちは動きが固く、鳥栖が主導権を握る時間が続く。シュトゥットガルトはペースをつかめないまま失点して初戦を0-1で落としている。
Jリーグの下部組織や、都道府県を代表するレベルのクラブは、戦術的な動きが落とし込まれているチームが多い。一方で、シュトゥットガルトはそこまで細かく統率されているようには見えなかった。
「規律、システムを落とし込むのは当たり前ですけど、我々の育成方針としては選手が自由に判断する力を伸ばせるように考えています」
約束事がないとは言っているわけではない。キルク監督は「サッカーにおいては子どもたちが自分で決断を下さないといけない」と言い、「自分たちが判断する解決策を自分たちで見つける」ことの重要性を説く。「原理原則という土台の上に個々の判断があるのか」と問うと、うなずきながら「exactly(その通り)」と返してくれた。
世界中の情報を容易に得られる時代になり、サッカーにおいても最先端の戦術や科学を学ぶことができる。ただ、そういった情報が先行しすぎるあまり、サッカーにおいて本質的な部分が疎かになってはいけない。サッカーにおいて戦術や原則は必要だが、判断して実行するのは選手一人ひとり。その判断力や実行力を育むこともこの年代においてはとても大切なことだ。
シュツットガルトの選手たちには日本遠征を通じて、もう1つ学ぶ要素があるという。
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