熱中症にもアイシング!~すばやく冷やして、効率よく熱を逃す~
2013年08月09日
コラム生死に関わることだと認識する!
熱中症は夏に注目されますが、温度や湿度が高いなどの条件下では、季節に関係なく発症する可能性があります。また、重症度になると生命が脅かされるほど危険なものだということを認識してください。
ケガのときのアイシングは浸透してきていますが、熱中症に関しては、まだまだの部分があるようです。効率よく体の熱を逃すことのできるのはアイシング以外にはありませんし、氷はケガのとき以上に重要なアイテムになりますから、夏場に限らず、オールシーズン常に氷を用意しましょう。
【アイシングQ&A 熱中症編】
Q1効果的に体を冷やせる体の部位はどこ?
首、わきの下、股のつけ根などの大きな血管のあるところを同時にアイシングしてください。血液を冷やすことによって、体の内部からしっかりと体温を下げることができます。
Q2アイシングで凍傷になる?
冷えすぎた保冷剤を使ったり、同じところを圧迫したまま長時間冷やし続けたりすると凍傷になるおそれがあります。アイシングによって体を冷やすことを第一に考えなければなりませんが、凍傷も避けなければいけません。氷のうやビニール袋に入れた氷水であれば心配することはありません。
Q3効果的なアイテムは何?
霧吹きとうちわも氷と一緒に常備しておくといいでしょう。常温の水を霧吹きでかけ、うちわで扇ぐことによって体を冷やす効果が期待できます。冷たい水をかけると、皮膚血管が収縮して熱が体内にこもってしまい、逆効果となりますので避けましょう。

(プロフィール)
伊東孝晴(いとう・たかはる)
川崎フロンターレ育成部トレーナー
1977年東京都出身。順天堂大学卒。暁星高校サッカー部トレーナー、リコーラグビー部ケアスタッフを経て、2006年より川崎フロンターレ育成部トレーナーとなる。鍼灸、按摩、柔道整復師の資格を持つ。
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