全少で「サッカー人生最悪のミス」をした少年のその後

2018年06月04日

サッカーエンタメ最前線
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【昨年、大宮アルディージャジュニアを指揮していた森田浩史氏】

「最悪のミス」はなぜ起きた?

 12月に開催された全少から半年が経ちました。ジュニアからジュニアユースに昇格した石川選手は「関東ユースU-13リーグ」鹿島アントラーズJr.ユース戦に先発フル出場し、持ち味のキープ力を生かして前線でタメを作って攻撃を活性化させるなど、勝利に貢献。試合後に取材の機会を頂いたので、札幌戦のシーンについて、石川選手、古川選手、森田氏に話を伺いました。

 ミスをしてしまったシーンの試合映像を石川選手に携帯で見せると「(7番・古川)大洋が抜けてくると思ってなかで準備していました。準備はしていたんですけど、気持ちが抜けてしまっていて、実際にボールがきた時に頭が真っ白になって、冷静になれませんでした。外した直後はチームに迷惑をかけたなという思いで一杯でした」と、”最悪のミス”をしたときの心境を振り返りました。

 石川選手にクロスボールをあげた古川選手も「その時は、もの凄いショックでした」と一言。地団駄を踏み、悔しさを露わにしていた森田氏は「まぁ、素直に言えば『そこは、決めろよ』というような感じでしたね。1点ビハインドでしたし、あの場面はゲームの中で一番決定的なシーンだったので(笑)」と答えました。

 現役時代、大宮やヴァンフォーレ甲府でFWとして活躍した森田氏はさらに続けて「全国大会の舞台であのようなチャンスが目の前に転がってきたときに、平常心でなかったりすると、バランスを崩してしまったり、ボールを当てそこなったりと、そういった部分に繋がってきます。技術だけでなくメンタルも鍛えていかないと、決定的なシーンで決めることは難しいです。ストライカーは技術と心が両方整わないといけません。そういったことは選手たちに伝えています。

 また、シュートを外してしまって、選手がメンタル的にガクンときて、次のチャンスだとか、それ以降のプレーが悪くなるのは良くありません。だからこそ指導者が『切り替えていこう』とか(ポジティブな)言葉を選手に投げることは大事だと思います」と現役時代に学んだことを指導者として発揮していました。

 試合の勝負を大きく左右する決定機を外し、優勝という目標に手が届かなかったことで、石川選手は試合後、相当落ち込んだという。しかし、そんなときに支えてくれたのは「仲間」の存在でした。

「試合後のバスの中で、みんなが『気にすんな』とか『切り替えていこう』という言葉を自分に掛けてくれました。それでも、決定的な場面を外してしまったので、納得できなくて(チームメイトに)『ごめん』という言葉しか返すことができませんでした。あそこで決めれなくて、本当に悔しかったけど、チームのみんなが励ましてくれたので、助けになりました」。(石川選手)

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