子どもたちはサッカーを楽しんでいますか? スポーツの本質は「遊び」からしか学べない

2018年08月31日

コラム

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子どもを上手くさせなければならないというプレッシャーからの解放

 近年、日本で開催されるジュニアサッカーの国際大会も増えてきた。ジュニサカの取材で、ある海外クラブの指導者が「子どもは失敗を重ねて成長するので、保護者が、ああしろ、こうしろというのはよくないと思います。のびのびと自由にサッカーを楽しませて、大人はそれをサポートしてあげてください」とコメントしていたのが思い出深い。

 今の日本の子どもたちを取り巻くサッカーの環境を見てみるとどうだろうか――。クラブチーム、少年団、サッカースクールなど多様なものがあり、子どもたちがサッカーを始めるきっかけも様々だ。友達をつくるためにサッカーを始めた子もいるし、健康のためだったりコミュニケーション力をつけるためだったりという理由の子。プロサッカー選手を目指している子も多い。

 きっかけはそれぞれでも、保護者には我が子がサッカーをするのであれば上手くなって欲しいと願う親心があることだろう。

 そうした思いが子どもへの過剰な期待となってはいないだろうか? 子どもが上手くいかなければ保護者の方がプレッシャーに感じて焦ってはいないだろうか? 我が子は“のびのびと自由にサッカーを楽しんでいる”だろうか?

 前述したハンドルの遊びについての例えは大人にとっても通じること。むしろ大人(保護者)にこそ“遊び=余裕”が必要なのだと思う。もちろん“遊び”の幅は人によって違う。 さじ加減は難しい。「SAMMY SOCCER PROJECT フィールドプログラム」のようなイベントに参加して新しい刺激を得るのもひとつの手かもしれない。

 これまで2回の「SAMMY SOCCER PROJECT フィールドプログラム」の会場を振り返ると、鈴木啓太氏のサッカークリニックで笑顔になる我が子の姿を追い、ヤングアスリートマネジメントでは今野敏晃氏のトークに耳を傾けて、それぞれが我が家にヒントを持ち帰っていたように感じたからだ。

 そういえば、ジュニサカMIPの4人の小学生も一人ひとり違った“遊び=余裕”を持ってサッカーを楽しんでいたし、追取材では保護者から子育てを楽しんでいる様子を伺うことができた。さて、今度はどんな家族に出会うことができるだろうか――今から楽しみだ。

 

■須田耀介くん
家族内コミュニケーションは「価値観の共有」。ジュニサカMIPに見る“親子の会話”
 
■高橋琉以くん
親子はともに成長していく――。試行錯誤しながら進む「家族のサポート」
 
■加集幹大くん
土日は親子でほぼサッカー。サッカーが大好きな息子を見守る父「長い人生の中で今だけですよね」
 
■佐藤桜咲さん
「サッカー経験者の母」と「サッカーをしていない姉」。「サッカー大好き少女」と家族の話

<関連リンク>
サミーサッカープロジェクト

 

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