U-20ワールドカップに向け、確かな手応えを掴んだU-16日本代表。森山イズム浸透で“戦える集団”に変貌し、初代チャンピオンに!!

2015年07月01日

サッカーエンタメ最前線

この時期に世界基準を体感できたことは今後につながる大きな財産

 森山監督は、「ワールドカップでもこのグループに入ると厳しいな、という強豪国との対戦で結果を残せたのは、選手、スタッフ全員が誰一人サボらずに、ハードワークしてチームがやるべきことをやってくれたことに尽きるかな、と。大会中はとにかく自分の良さを出す、味方の良さを出す、躍動感を持って、楽しんでサッカーをすることを最初から最後まで要求しました。

 フランス戦の前は、『こんな大舞台で楽しめなかったらサッカー選手じゃねーじゃん』と選手を送り出しました。守備の部分でのハードワーク、攻守の切り替え、カバーリングに関しては高いレベルで実行できたと思います。攻撃では前に運ぶ際の距離感、テンポ、判断、スピード、サポートのポジションニングなど、ボールを動かしながら、相手を崩していくという点に課題が残りました。

 相手のリーチの長さ、アプローチの早さなど、世界レベルでの未知の部分を体験できたことが大きな収穫で、日頃の練習から意識してほしい。選手たちも、本気で戦えば物怖じする必要ない。次にフランスと戦うときも、『どうしよう』ではなく、ドイツ、スペイン、ブラジル、アルゼンチンといった、世界の強豪相手にも戦えるんだ、という手応えを掴んでもらえたと思います」と大会を振り返った。

 今回が代表初選出の加藤拓己選手(山梨学院大学附属高校)は、「今回は初代表のメンバーが多かったが、初代表とは思えないほど仲が良く、チームの雰囲気も非常に良かった」と話し、橋岡選手も「最後に体を投げ出す、アグレッシブに戦うことがチームの約束事でした。そういった決まり事に対する意識を、全員で統一できたのが結果につながったと思います」と、チームとしての結束力の高さを強調した。

 チリのカウンターのスピード、縦への意識、デイフェンスの集中力。コスタリカのボールテクニック、ドリブルのリズム。フランスの個々の突破力、技術の高さ、アタッキングサードの質など、日本の育成にも活かせる点も多く見受けられた。そんな中で、選手、指導者ともに世界基準を体感できたことは、今後のU-20ワールドカップへとつながる道の中で大きな財産となるはずだ。

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