「常に想像を超えるプレーをしてくる」。攻守に”強さ”を発揮したバルセロナ。実際に戦った子どもたちは何を感じた!?
2017年09月02日
U-12ジュニアサッカーワールドチャレンジ2017常に前を向いているバルセロナの選手たち
これまで書いてきたように、日本の子どもたちは「(バルサの選手は)冷静にパスを回せている」「簡単にボールを奪われないテクニックが凄かった」など、バルセロナの育成組織(カンテラ)たちの”技術”の巧さを体感していました。しかし、『U-12ジュニアサッカーワールドチャレンジ2017』のオープニングマッチで対戦した、清水エスパルスの2人の少年は技術面以外で感じていたことがあったそうです。
『バーモントカップ第27回全日本少年フットサル大会 全国決勝大会』でピヴォ(静岡県)の初優勝に大きく貢献した、清水エスパルスU-12の19番MF星戸成くんは
「バルセロナが勝って、僕たち(清水エスパルスU-12)が負けて悔しんでいる所に(バルセロナの)選手が来て握手を求めてきて会話をしました。スペイン語だったのでなんて言ったのかは分かりませんでしたが、『ありがとう』的なことだったと思います」
【試合後、握手をかわす清水エスパルスとバルセロナの選手たち。プレー以外でも日本の少年たちに感銘を与えていたようです。】
バルセロナの初戦ということもあり、多くの観客が訪れた試合で清水エスパルスU-12は、前半4分にバルセロナに先制を許したものの、その直後に同点に追いつき会場に衝撃を与えました。15番MF田中侍賢くんは得点直後のシーンを振り返りました。「失点しても(バルセロナの選手はみんな)声を掛け合って、前を向いていました。ボールをすぐセットしていて切り替えが早かったです」
田中くんがそう語ったように東京都U-12との決勝戦でもバルセロナの「前を向く姿勢」は如実に表れていました。先制したバルセロナでしたが、前半終了間際に東京都U-12、19番MF吉荒開仁くんが放ったミドルシュートを1番GKアントニオ・ゴメス・カスティヨくんがキャッチミス。同点ゴールを献上してしまいました。すると、バルセロナの選手はミスをしたゴールキーパーの元に駆け寄り声を掛けて、励ましていました。
今季から指揮を執るダビド・サンチェス・ドメネ監督も試合後に以下のようなコメントを残しています。
「決勝戦でゴールキーパーの選手が大きなミスを犯し、東京都U-12がゴールを奪いましたが、選手たちはそのミスを悔しがっているのではなく、ゴールキーパーを元気づけて試合を再開しました。1人1人が下を向かずに、常に前を向いて勝利を目指している姿が見れた瞬間だと思います」
さらに、決勝後に行われた表彰式では、東京都U-12の実力を認めた証として花道(カシージョ)を作って選手たちを称えていました。
このように、バルセロナの選手たちは常に前を向き続け、相手をリスペクトする気持ちを忘れません。そんな姿に日本の子どもたちも何かを感じたようです。
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