反復練習に時間を費やす必要はない。 戦術理解を養う「止める・蹴る」の指導法とは

2018年06月23日

サッカー練習メニュー

シチュエーションを明確にした練習メニューを考える

 練習メニューの考え方、組み方ですが、まずは習得させたい技術が試合におけるどのシチュエーションなのかを明確にする必要があります。「いつ、どこでも使える技術」と一言で言ってしまうと、一般的なボール操作の向上メニューでしかなくなります。

  あとは、ロンド(鳥かご)、ポゼッションの練習メニューでもパス&コントロールの技術は身につけることができますが、シチュエーションとしてはこちらもかなり一般的なものとなります。
 
 厳密に言うと、ビルドアップのシチュエーションなのか、ゴール前のシチュエーションなのかによって使うべき技術アクションは変わってきますので、そこまで明確にした中で技術習得させるようなメニューを組んでいった方がいいでしょう。
 
 スペインでは、今まで日本で語られてきたゲームの中で使える技術、「止める・蹴る」の基本技術から一歩踏み込んで、サッカーの4つの局面(攻撃、攻撃から守備の切り替え、守備、守備から攻撃の切り替え)におけるどのフェーズ、どのシチュエーションなのかまで設定した中で各技術を定義し、習得のためのメニューを組んでいます。ここで出てくるのが「小学低学年の選手にそうした戦術理解を求めるのは難しいのではないか」という意見ですが、逆にそうしたシチュエーションに選手を入れてあげることでしか戦術理解を養うことはできません。
 
 ゴール前の2対1での設定で練習を行うとすれば、攻撃の選手は「この状況だから数的優位を活かして素早く シュートまで持っていこう」と考えますし、守備の選手は「この状況だからできるだけ相手のシュートを遅らせる対応をしよう」と理解した中でプレーを選択します。

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