中学生ながらクラブユース選手権で得点王。“スペインからの帰国”や“飛び級”で脚光を浴びる久保建英選手が今日本で感じていることとは?
2016年08月05日
サッカーエンタメ最前線久保建英はどのような成長を果たすのか
郷に入っては郷に従え。
牙をしっかりと研ぎつつも、後輩らしく殊勝な発言をする社会性をも備えていることが、また興味深い。
「チームの綜合的な巧さ、レベルの高さが自分のゴールにつながったんじゃないかと思っています。みんなに感謝しています」
「自分よりも巧い選手がたくさんいる」
「年上の、日本一のチームのなかで日々練習出来ていることは、恵まれすぎているんじゃないかというくらいに恵まれている」
公の場に姿をあらわしたとき、いかに振る舞うべきかをわきまえている点が、久保のアスリートとしての資質を示していると言えないだろうか。
日本の子どもは欧州に比べて幼く、身体のみならず精神の発達も遅いとはFC東京の福井哲育成部長も指摘していたが、どうやらそれが久保に当てはまることはないようだ。
自立し、ディベートすることが出来、社会に対して恥ずかしくないスピーチができる。それはメジャーな大会で優秀な成績を残すアスリートに求められる能力だ。言い換えれば、そうした能力を備えているからこそ、実際の競技でも活躍できるのだとも言える。
この次、いつ久保が取材に応じるにふさわしい機会が訪れるのかはわからないが、そのときが来れば、また新たな一面を発見できるのだろう。久保フィーバーはまだまだつづきそうだ。
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