改めて考えたい「8人制サッカー」の意味。少人数制で“判断力”が養われる理由【8月特集】

2018年08月08日

育成/環境

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「認知→判断」を伴うトレーニングは少人数制のゲームから始めよう

 さて本題だが、そもそも8人制サッカーに切り替えた理由の一つに判断を明確にするために選手を減らしたという事実は間違いない。

3.11人制よりも「観る」ものが減る
  →判断が明確になる

 6・7月の「認知」特集(サッカーにおける「視る」とは何か)を実施して明らかになったことの一つは、そもそも認知が知られていないことだ。そして、「認知→判断→実行」を知っている指導者も多く存在しているが、サッカーをプレーさせながら「認知→判断」を養うトレーニングを構築できないのではないかとの疑問を私自身は感じている。

 前回のコラム(「個人戦術」と「グループ戦術」を学ぶ意義。認知力向上のために指導者ができること)で、スペインで活躍する指導者・坪井健太郎氏が認知を「ボールを受ける前→持っている最中→パスをした後」と時系列で整理し、日本の指導者はもっと「ボールを受ける前」に目を向けるべきだと指摘したが、それを身につけていくのも認知する情報量が少ないものから多いものへと難易度を上げていくのが道理だ。最初から8人制サッカーだからと8人は認知できない。

 ただジュニアの育成現場では、小学校低学年なのに8人制サッカーの大会が行われているのを見かける。6年生の8人と小学校低学年の8人とは違う。スペインやドイツでは認知する情報量、つまり判断の難易度を年齢に合わせて細分化し、小学校中学年では7人制、小学校低学年では5人制が行なわれている。それはサッカーというトレーニングの側面からも、子どもの発育という学術的な側面からも非常に理に適ったことだ。

 そもそも年齢が低い小さい子、もしくはサッカーを始めたばかりの子は足下の技術がおぼつかないからまわりの情報をたくさん「観る」ことは難しい。だから、最初は「2対1」「2対2」という少人数制のゲームからスタートすべきだ。攻撃はドリブルとパスという2つの選択肢を持ちながらその状況でどうプレーすべきかを決断する。守備は1人だからどう1対1の状況に持ち込み、ボールを奪うかを覚え、次に2人でどう2対1の状況を作ってボールを奪うかを身につける。

 私個人の“今”の考えでは、攻撃側の1対1は個人技術だ。それはドリブル突破しか選択肢ながないからだ。攻撃時の個人戦術はドリブルとパスという2つの最小選択肢がある中でどうプレーするかという状況があるから学べるものだ。だから、攻撃時の個人戦術を習得する人数設定は2人というユニットが最低限必要だと感じている。守備は相手2人の選択肢を1つ減らして1対1の状況を作って守るため、1人でも十分に戦術と呼べるものだと考えている。

 だから、上記で判断を伴うトレーニングの最小単位「2対1」に設定した。

 いずれにしろ重要なのは「認知→判断」を伴ったトレーニングを行う中で技術を磨くことが大事なので、少人数制のゲーム形式がサッカーに出会い学ぶ上で子どもたちに対していいアプローチだろう。

 そこで、次回はフットサルクラブながらジュニアではサッカーも行っている「フウガドールすみだ」の強化部長兼トップ監督の須賀雄大氏のインタビューをお届けしたい。

【特集】考える力はまず少人数制で鍛える

 

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