子どもたちに状況判断を促す4対4。意図的に数的差異を生み出すデザイン【スモールサイドゲーム】

2024年03月29日

サッカー練習メニュー

前回の記事ではスペシャリストを育成することに適したクアトロゲームについて解説した。そこで今回は4対4のスモールサイドゲーム(SSGs)の具体的なトレーニングメニューを『サッカー スモールサイドゲーム研究 課題を制約主導アプローチで解決するためのトレーニングデザイン入門』より一部抜粋して紹介する。

著●内藤清志


課題となるタスク
 さまざまなポジションを学習させながら、より多くボールに触れさせて、選手自身で、シュート、ドリブル、パスの選択ができるようにする。

オーガナイズ
 4対4(フィールドプレーヤー各4人)にラインゴール(突破)のSSGsを行う。フィールドプレーヤーは動けるエリアを限定するが、数的優位や数的劣位になるようにして、1対1の状況をつくらないようにする。

 ゴールを設置すると、最終的にボールは中央のゴールに集まってくるため、CB(センターバック)が1人で対応できてしまう。ラインゴール(突破)にすればサイドに振ることもできるので、MF(ミッドフィールダー)にも守備の意識をもたせることができる。

時間
4分×4ゲーム → ミーティング → 4分×4ゲーム
※1ゲームを4分として、ポジションをローテーションする。すべてのポジションを経験させるが、対峙する選手がいつも同じとならないように入れ替える。

キーファクター(コーチングのポイント)
・ボールの状況を見て動き方を決めていること。
・ミーティングでは、ゲームで起こった現象についてチーム内で話し合いをさせる。このとき指導者は介入しないようにして、選手自身の会話から情報を共有させる。


全文は『サッカー スモールサイドゲーム研究 課題を制約主導アプローチで解決するためのトレーニングデザイン入門』からご覧ください。


【商品名】サッカー スモールサイドゲーム研究 課題を制約主導アプローチで解決するためのトレーニングデザイン入門
【発行】株式会社カンゼン
【発売日】2024/03/14

【書籍紹介】
エコロジカル・アプローチにもつながる本質的なサッカーコーチングバイブル

トレーニングメニューを真似するだけでは選手の成長にはつながらない
エコロジカル・アプローチにもつながるサッカー脳を鍛える
全年代、全レベルに対応!トレーニングとしてのミニゲーム大全

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